スモールビジネスを企画して計画通りに実行するためのコツを解説

企画の秘訣はリリース日程を先に決めることだ スモールビジネス攻略記事

こんにちは、プランニングディレクターのトナカイトシキ(@TonakaiToshiki)です。

企画の立て方にはコツがあります。

新しいビジネスを企画するときのコツ。

それは「最優先でリリース日程を決める」ということです。

経験が足りないビジネス初心者ほど、スケジュールをおろそかにしがちです。

リリース日程を決めない人にどれだけ優れたノウハウを提供しても成果は出ません。

どうせ真面目に取り組まないので。

この記事ではスモールビジネスを企画したいあなたのために、

  • ビジネスプランのつくり方
  • リリース日程を優先する理由
  • 計画を実行するためのコツ

について解説します。

トシキ
トシキ

企画を立てたり計画通り実行するのが苦手な方は必見です。

スモールビジネスの企画のつくり方

新しいビジネスのプランニングには

  • STEP1
    企画をつくる
  • STEP2
    予定をたてる
  • STEP3
    実行する

という3つのステップがあります。

ここでステップ1の企画づくりに時間をかける人はうまくいきません

新しいビジネスというのはどれだけ良い企画だと思っても、いざ実行するとうまくいかないものです。

計画通りに進められると考えていきなり多額の資金を投入するとすぐにショートするので、最初は小さく始めて少しずつ改善するつもりで取り組みましょう

検証と改善、つまりステップ3に時間を費やすのが正解です。

そのためには、さっさとサービスを形にして、とっととリリースする必要があります。

STEP.1:6割の完成度で企画書をつくる

最初に企画書をつくります。

自分の考えるビジネスの価値を他人に伝えるためには言語化が不可欠なので、企画書は必須です。

個人規模のスモールビジネスの場合、企業で使うような事業計画書は必要ありません。

スタジオトナカイでは、項目を埋めるだけで新規ビジネスのたたき台が作れるヒヤリングシートを使っています。

大まかな内容は以下の通りです。

  • ビリーフ(理念・価値観)
  • サービスのコアバリュー
  • 市場と外部環境の変化
  • 顧客に発生する問題
  • 自社サービスの価値
  • ビジネスモデル
  • 予算
  • 収益
  • トレンド
  • 競合サービス

こんな感じの内容を網羅した企画書をぱぱっと完成させます。

そしてここからが肝心なのですが、100%の完成度は必要ありません。

60%程度の完成度でOKです。

「60%程度」とは、

5〜6項目だけ埋めて残りは空欄でいい

という意味ではありません。

全部の項目を6割くらいの完成度で埋める

という意味です。

最初から完璧を目指して、全然埋められないパターンが一番最悪です。

全体像がなんとなくわかる程度に、うすく、はやく完成させてください。

企画のコツ:すぐにリリース日程を決める

企画書ができたらすぐにリリース日程を決めてしまいます。

さっさと立ち上げる」と言っていたのはリリース日程を早く決めるためです。

これが決まってないビジネスの計画は立てるだけ無駄です。

どうせ主体的に考えてないんだから。

企画に時間ばかりかけて結局実現できないのはリリース日程を決めてないのが原因です。

企画書ができたらすぐにリリース日程を決めてください。

来年の夏ぐらいを目指してリリースします。

みたいな曖昧な表現はダメです。

○月○日にリリースします。

とバシっと明確に決めましょう。

STEP.2:リリース日程から逆算して予定をたてる

リリース日程を決めると、やらなくてはいけないタスクが一気に見えてきます。

例えば2人のマラソン未経験者がいたとして、

  • Aさん「半年後にフルマラソンで絶対完走するんだ」
  • Bさん「いつかフルマラソンで完走できればいいや」

と言っていたら、日々の時間の使い方が違うのは当然ですよね。

未経験者のAさんが半年後にフルマラソンを完走するには、目標から逆算してスケジュールを組む必要があります。

  • 6ヶ月目
    フルマラソンで完走する
  • START
    トレーニング開始

いきなりフルマラソンで完走するのは無謀なので、まずは短い距離での完走を目指します。

  • 6ヶ月目
    フルマラソンで完走する
  • ハーフマラソンで完走する
  • 10kmマラソンで完走する

  • START
    トレーニング開始

経験者に相談したところ、10kmマラソンの前に体づくりが必要とアドバイスされました。

また、本番1ヶ月前はスタミナとコンディションを維持するトレーニングに専念するので、ハーフマラソンはそれまでに済ませる必要があります。

  • 6ヶ月目
    フルマラソンで完走する
  • 5ヶ月目
    スタミナとコンディションの維持
  • 4ヶ月目
    ハーフマラソンで完走する

  • 3ヶ月目
    10kmマラソンで完走する
  • 2ヶ月目
    全身の筋力を鍛える

  • 1ヶ月目
    足の筋力を強化する
  • START
    トレーニング開始

こんな感じで、目標の達成から逆算して、中間の目標を設計していきます。

そしてこれらの目標の合間にも、

  • ウェアやシューズなど装備を揃える
  • 正しいフォームを身につける
  • 体づくりに適切な食事を摂取する

などのさらに細かいタスクが発生します。

これはビジネスにおいても全く同じです。

リリース日を最初に決めることで、中間目標が決まり、それらを実現するための具体的なタスクが決まります。

先ほどの事例の「フルマラソン完走」を自分のビジネスのリリースに置き換えて、そこから逆算した中間目標をスケジュールに落とし込みましょう。

これをやらないから、いつまででもダラダラできちゃうわけです。

予定のコツ:リリース前にテスト販売を組み込む

「フルマラソン完走」がサービスのリリースだとすると、「ハーフマラソン完走」「10kmマラソン完走」はテスト販売にあたります。

リリースするつもりのサービスを、コストを最小にした形で、実際にテスト販売するのです。

テストと改善を繰り返すことで、サービスの精度が高まるので、可能な限りテスト販売をスケジュールに組み込みましょう。

STEP.3:すばやく実行して改善をくり返す

ここまできたら、あとはスケジュールに合わせて実行するだけです。

リリースに向けたテスト販売を実行して、検証して、改善する。

という一連の作業をくり返します。

ここでは企画した仮説を予定通りに検証するだけなのですが、大切なのはこだわり過ぎないことだったりします。

いざ計画通りに検証してみたら、

  • 思ったより反応がなかった
  • 反応はあったけど課金されない
  • 想定していた顧客層じゃなかった

なんてことがざらにあります。

しかし、同じサービス内容でも、提供方法やターゲットを変えるだけで、全く反応が違うのがビジネスです。

計画通りにこだわって実行する

のではなく、

顧客の反応に合わせて調整する

ことが重要です。

売れるサービスをつくるためにも、顧客との対話をくり返しましょう。

実行のコツ:改善しても軸はブレないようにする

ときにはビジネスモデルを大きく方向転換しなければならない場面もあります。

そのとき、改善が必要なものと、変えてはいけないものを明確にしないとサービスの軸がブレやすいです。

「ビリーフ」や「コアバリュー」を言語化しておくと、方向転換するときに軸がブレにくいので、ここでも企画書が役に立つわけです。

ビリーフとは何かを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

ビリーフを言語化するためのシートも無料ダウンロードできます。

まとめ:企画のコツはリリース日程を先に決めること

新しいビジネスのプランニングをもう一度まとめると、

  • STEP1
    6割の完成度で企画書をつくる

    すぐにリリース日程を決める

  • STEP2
    リリース日程からタスクを逆算する

    スケジュールを計画する

  • STEP3
    すばやく実行する

    テストと改善をくり返す

という流れになります。

特に一人スモールビジネスはリリース日程を中心にすると、主体的な行動がとれるようになるため上手くいきやすいです。

あなたも何かビジネスを始めてみたいなら、ざっくり企画書にまとめてリリース日を宣言しちゃうのがオススメです。

新しいビジネスのプランニングについてわからないことや、アドバイス・サポートが必要な方は、問い合わせフォーム・DMからお気軽にお問い合わせください。


コストを最小限にしてサービスづくりをするコツはこちらの記事で紹介しています。

具体的なテスト販売の方法のヒントはこちらの記事も参考にしてください。

テスト販売で「先に売り上げをつくる」「2回買ってくれる顧客を見つける」といった状態になると、成功の確率が大きく上がります。

これらの記事も活用して、ぜひビジネスの企画づくりに役立ててください。

それではまた次回!

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