こんにちは、プランニングディレクターのトナカイトシキ(@TonakaiToshiki)です。
私はいつも「誰でもできる再現性の高い副業より、専門スキルを活かした副業の方が稼ぎやすい」と主張しています。
デザインスキルもその一つです。
私自身デザイナー歴16年以上ですが、副業でも大いに役立っています。
この記事では、
について、実体験も交えながらお伝えします。
初心者デザイナーではなく、実務経験がある方に向けた記事です。
初心者デザイナーは副業ではなく組織に所属して実力をつけた方がいい派です。
【解説編】デザインスキルを活かした副業のマネタイズ
マネタイズの方法は大きく分けて3つあります。
- デザインが必要な人の代わりに制作作業を行う代行業
- デザインの知識が必要な人にノウハウを教える指導業
- デザイン素材や自分でデザインしたものを売る販売業
順番に解説します。
代行業(デザインが必要な人の代わりに制作作業を行う)
デザインが必要だけど、自分ではデザインできない人に代わって制作業務を行います。
デザインスキルを使った副業と聞くと真っ先に思いつくのがこれではないでしょうか。
企業・個人を問わず、デザインを求めている人はたくさんいます。
などなど、デザイン制作業務の幅は広いです。
当然ながら求められるスキルレベルが高いほど報酬は高い傾向にあります。
また「緊急性が高い」「常に人手が不足している」といった領域にコミットできるスキルがあると重宝されます。
いつも言っていますが、お金を稼ぎたいなら「自分になにができるか」よりも「誰のお困りごとを解決するか」という視点が大切です。
指導業(デザインの知識が必要な人にノウハウを指導する)
デザインスキルを使って仕事をしている人、またはしたい人にノウハウを指導します。
デザイン制作に必要なアプリケーションの使い方から、デザインの思考術、上位職へのステップアップ講座など、指導領域は幅広いです。
以下に一例を紹介します。
など、どれも実際にある講座です。
経験次第で「40代グラフィックデザイナーに必要なWEBデザインの基礎知識」など、ピンポイントなアプローチが可能です。
デザインスキルのほかに指導スキルが必要です。
つい自分より実力が低い初心者に向けて講座内容を考えたくなりますが、キャリアを活かした独自性のある講座に特化することで専門性が高まります。
これも「誰のお困りごとを解決するか」という視点が重要となります。
販売業(デザイン素材や自分がデザインしたものを販売する)
デザイン制作に必要な素材をつくって販売します。
自分でデザインしたグッズ販売なども販売業に該当します。
代表的な例を紹介します。
現在はクリエイターがつくった素材やオリジナルグッズを販売してくれるプラットフォームが揃っているため、一度素材をつくるとストック収入となります。
膨大な数のクリエイターが存在するため、大きく稼ぐのは難しいですが、デザインスキルを使ってストック型の収入源をつくれるのが魅力です。
まとめると、
というのがマネタイズの基本になります。
これはデザインに限らず、あらゆる業種に応用できる考え方です。
【実践編】デザイン副業の具体的な方法
ここからは、解説したデザイン副業の具体的なやり方と、筆者が実際に副業で利用したプラットフォームを紹介します。
デザイン × 代行業の例
基本的には以下のどちらかで、企業や個人が発注したお仕事を受注することになります。
クラウドソーシングはオンライン上でやりとりが全て完結し、プラットフォームが豊富なため、人気のデザイン副業です。
代表的なものをいくつか紹介します。
1:クラウドワークス
クラウドワークス は2011年にスタートした日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
ユーザー数、利用企業数は業界No.1で、とにかく案件が豊富です。
専門知識が必要な案件から、初心者デザイナーでも受けられるような案件まで幅広く取り扱っているのが特徴です。
初心者でも始めやすいので、クラウドソーシングを初めて利用する方にオススメです。
2:ランサーズ
ランサーズは2008年にスタートした日本初のクラウドソーシングサイトです。
クラウドワークスと似たような特徴があります。
案件数はクラウドワークスの方が多いですが、クラウドワークスと比べてワーカーへの福利厚生が充実しています。
最初はクラウドワークスと併用して、使いやすい方をメインにするのが良いでしょう。
3:クラウディア
Craudiaクラウディア は2012年にスタートしたクラウドソーシングサイトです。
大手2社と比較すると手数料が3%〜15%と安いのが魅力です。(クラウドワークスとランサーズは5%〜20%)
案件数が少なく、登録ユーザーも少ないですが、ライバルも少ないため案件獲得の倍率は高めです。
案件数の多いほかのクラウドソーシングサイトをメインで使い、クラウディアはサブとして使うのが良いでしょう。
4:Bizseek
Bizseek (ビズシーク)は2013年にスタートしたクラウドソーシングサイトです。
業界最安値の手数料(5%〜10%)が強みです。
案件数は少ないですが、他のサイトにはない穴場的案件が見つかることがあり、手数料の安さとあわせて登録して損はないです。
ときどき案件をチェックし、良さそうな案件があれば応募するくらいの感覚で利用しましょう。
デザイン × 指導業の例
すでにある仕事を受注する代行業と違い、自分で内容を考えて販売する必要があります。
デザイン指導は、プラットフォーム上でも一定の需要があるジャンルです。
教材販売やオンラインサロンなどは、先に実績をつくってからの方がうまくいきやすいので、ここでは直接指導をおこなう手法を紹介します。
5:ココナラ
ココナラ は登録者数100万人を超える国内最大級のスキルマーケットです。
自分でコンテンツを作って販売するならとりあえず登録しておきましょう。
デザインレッスンのほか、デザイン制作にも値段をつけて出品することができます。
登録者数が多いということはライバルも多いので、ターゲットと専門的分野を絞り、戦略的に展開する必要があります。
6:ストアカ
ストアカ は「まなび」に特化したレッスン形式のスキルマーケットです。
指導業をするならまずはストアカで実績をつくるのがオススメです。
デザイン系のレッスンは人気があるので、ターゲットと専門的分野を絞ってライバルと差別化しましょう。
7:Peatix
Peatix(ピーティックス)は無料から使えるイベント管理サービスです。
イベント名やチケット金額を入力すると、最短5分で簡単にイベント告知サイトがつくれます。
集客から決済までの運営を全て行えるので、セミナーやイベントを企画したらそのままPeatixを使ってチケットを販売することができます。
ココナラのようにライバルと比較されることが少ないのがメリットですが、集客は自分でする必要があります。
デザイン × 販売業の例
販売業は大きくわけて以下の2つに分かれます。
明確にターゲットが違うので、自分の得意分野に応じて選択しましょう。
8:PIXTA
PIXTA (ピクスタ)は写真・イラスト・動画などのストック素材販売サイトです。
クリエイター登録をして素材をアップロードすることで、購入される度に報酬を獲得します。
デザインの現場では素材を購入して使うことが多いですよね。
デザイナー目線で「どんな素材に需要があるか?」「こんな素材があったらいいのに」という素材を提供すると売れやすいです。
筆者は一時期写真撮影が趣味だったので、特定のジャンルに特化した写真素材を販売しており、定期的に売れています。
9:Adobe stock
Adobe Stock(アドビストック)もPIXTA同様、写真・イラスト・動画のストック素材販売サイトです。
PIXTAの購入者のメインは日本人ですが、Adobe Stockは世界中のユーザーが対象です。
当然競争率は高いですが、その分購入者数が多いです。
「日本ならではの写真」など、PIXTAとは違った素材が好まれる傾向にあるので、自分の特性に合いそうなら登録を検討しましょう。
10:SUZURI
SUZURI(ズズリ)は、自分でデザインしたオリジナルグッズを制作・販売できる通販サービスです。
初期費用・月額利用料・販売手数料が無料で、グッズ制作から発送まで全てSUZURI側がおこなってくれます。
在庫リスクなしで1個からグッズ販売ができるのが魅力です。
筆者も利用しています。セール期間中はSNSで告知するだけで一定数売れるのでコスパが良いです。
11:ME-Q
ME-Q(メーク)はオリジナルグッズを制作・販売できる通販サービスです。
SUZURIとの違いは100種類を超える豊富なラインナップです。
アウトドアクッカーやワイヤレススピーカーなど、こんなものまで!?というグッズが目白押しです。
BASE と連携することで無在庫販売が可能なのもメリットです。筆者は自分用に作ったアウトドアグッズをBASEに登録して販売しています。
ラインナップが豊富なのでつい色んなものをデザインしたくなっちゃいます。
【最終目的】実績と経験を自分のビジネスにつなげよう
紹介したのはほんの一例ですが、まだ副業を始めたことがないデザイナーはこの中から始めるのがオススメです。
- デザイン × 代行業
- デザイン × 指導業
- デザイン × 販売業
の3パターンに、フロー型とストック型の収入を組み合わせることで、複数の収入源を確保することができます。
あなたの得意分野や特性にもよるので、色々試してみましょう。
そして、プラットフォームを使って副業をする最終的な目的は自分のビジネスにつなげることにあります。
プラットフォーム上で値段をつけて販売したり、集客した経験はビジネスづくりに役立ちます。
ブログなどのメディアサイトを立ち上げて、ポートフォリオを公開して実績をアピールしましょう。
それと同時に、今までプラットフォーム上でおこなっていたビジネスを、自分のメディアでもおこないます。
- アウトソーシングの問い合わせフォームをつくる
- 自社サイトでセミナーやレッスンを告知する
- 教材の販売やオンラインサロンを開始する
- デザイン素材のダウンロードページをつくり広告収入を得る
- ネットショップの新着情報を公開
など、自分の目指すビジネスや得意分野に応じたメディアサイトをつくります。
まだ自分のメディアを持っていないのであればこちらの記事を参考にサクッとつくってください。
実績と信頼が貯まれば、本業の収入を上回る可能性も出てくるので、独立などの選択肢が増えます。
副業は「本業になりえるか」を考慮しておこなうべきだと思っているので、デザインスキルを本業にしたい方はぜひ参考にしてください。
質問などがありましたらお問い合わせフォーム、またはトナカイトシキ(@TonakaiToshiki)までお気軽にDMください。
それではまた次回!